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お寺でアート
なんと、芸術鑑賞の出来るお寺がある。 26番弥勒寺では、お庫裏さんが描いた天井画を見る事ができる。快く案内して下さったご住職に続いて本堂の奥の間に行くと、天井一面に色鮮やかな絵が !!天井画の画法を特別に勉強したわけではないそうだが、そうは思えないほど見事な出来の絵で見とれてしまう。仏画独特の、金色を多く用いた絵は目にも鮮やか。中にはご住職が描かれた物もあるそうだ。天井画の他にも、壁や廊下に油絵や絵巻風の物など数々の絵が飾られていて、希望すれば見せてもらう事ができる。お庫裏さんはいつか弘法様の生涯の絵巻も描いてみたいと思っているそうだ。お参りに来て、アートに触れられるなんて、これまたご朱印以上に得をした気分。春と秋のお彼岸の時期には江戸時代から伝わる地獄絵も開帳されるそうだ。
そして、これも立派なアートだと思ったのが 23番蓮花院の張子の弘法大師。先代のご住職が写経した紙が土台だそうだが、ご利益があるという事で参拝者のお札が上からたくさん貼ってある。その様はオブジェ風で、なんとも言えない雰囲気を醸し出していた。
暑さの中のお遍路は思いのほか体力を消耗する。今回のコース最後の番外・影現寺に着き、「よっしゃ、ラストだ!」と顔を上げた私の目の前には100段は軽くあろうかと思える階段。こ、これは疲れている私への拷問・・・?半泣きになりながら、でもしっかり段数を数えながら(好奇心旺盛なものでね)、登ってゆく。境内までなんと128段 !!足の筋肉プルプルである。そして、振り向けば海 !!地平線も見える。疲れも吹き飛ぶ絶景だ。金剛像が出迎えてくれる広い境内は海からの風がとても気持ちよい。虫封じのご利益があるこのお寺、ちょうどご祈祷を終えて出てきた赤ちゃん連れと会った。1ヶ月だという赤ちゃんはおばあちゃんの腕の中ですやすや眠っている。ご祈祷中眠っているとはなかなかの大物、将来が楽しみですな!暑い季節はやはり皆避けるのか、他の参拝者と全く会えなかった今回のお遍路だが、最後のお寺で赤ちゃんに会えたのは嬉しく、穢れの無い寝顔に元気をもらった。「さぁ、頑張って階段下るぞ!」と気合を入れた私の目に入ったのは、左手の細い道から上がってくる車。車の道もあったのね・・・(涙)。でも、この爽快感は自分の足で登ってきたからこそ。自分の足で歩いてこないと感じない有難みがあるからこそ、お遍路は脈々と受け継がれてきたのだろう。移動は車で・・・の「なんちゃってお遍路」の私に、128の階段が自分の足で巡る事の大切さを感じさせてくれた。
今度は、徒歩で回ってみようかな。でも足鍛えておかなくちゃ、128段登っただけでこれだけの筋肉痛だもの・・・。
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