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Vol.6

お参りの手引き

 「開創200年のこの機会にお参りを始めたい、でもどうやったら?」と言う方も多いのではないだろうか。少しお参りの手引きを説明しておきたい。 まず札所へ着いたら合掌して一礼。手を洗い、口をすすぎ、身を清める。お参りは先にご本尊の奉られている本堂、次にお大師様の奉られている弘法堂の順に。ろうそく、お線香を奉げる。納め札と写経を納め、お賽銭を納める。合掌し、心を込めてお経(般若心経、光明真言、南無大師遍照金剛ほか)を唱える。お堂の前では後からお参りされる方の為に中央を空けておこう。最後に納経所で納経印(御朱印)を頂く。札所を出るときは合掌して一礼・・・という流れである。服装はいわゆる「お遍路ルック」の白装束が基本だが(イラスト参照)、普段着の方の方が多いくらいだし、歩き遍路では山登りスタイルのような方もたくさんいらっしゃる。
納め札やお経もなし、お参りだけして帰られる方もいる。私は白衣、お袈裟、数珠、納経帳、の最低限セットで巡っているが、一番大事なのは姿かたちではなくお参りする「心」なのだ。ただし、本来「お遍路」とは心身を磨く修行の旅。マナーやルールはしっかり守って、気持ちよくお参りしたいものである。そうそう。お賽銭の額だが、お寺には本堂、大師堂だけでなく小さなお堂もたくさんあるし石仏もたくさんある。その度に100円を置いていったらすぐ破産である。小銭は数種類混ぜて多めに持っていこう。

内海の霊場

 思わぬ山登りでかなりダメージを受けた身体に鞭打って次の札所へ。海岸線まで戻り、内海の霊場を目指す。途中、「つぶて浦」という場所があるのだが、ここには言い伝えがあり、昔々、伊勢の神様達が誰が一番遠くまで投げられるかと、伊勢の山から石を投げて力自慢をした。その中の1人が大石を持ち上げ投げたところ、海を飛び越え対岸の内海にまで飛んできた・・・という。それが「つぶて浦」の由来。言い伝えを証明するかのように、ここの岩石は他の知多半島の場所と違い伊勢と同じ地質だという。神秘的。太古のロマンを感じさせるなぁ。他にも、東海一とも言われる美しさの浜が続く「千鳥ケ浜海岸」、内海川河口西端駐車場にある「唐人お吉の像」など観光的みどころも多いこのエリア。以前、温かな作風のお地蔵さんの絵を見て気になっていた内海出身のアーティスト、にわぜんきゅうさんのアトリエ&ギャラリーショップが 46番如意輪寺近くにあるので寄ってみた。築160年の古民家を改築して作られたショップは、木の温かみが伝わりとても心安らぐ空間で、お店というより知人の家に遊びに来たよう。ぜんきゅうさんは知多四国霊場開創200年記念キャラクター「ナムちゃん」を描かれていて(これがとてもカワイイ!)、 42番天龍寺の200年記念宝印もデザインしている。奥様が出して下さったこぶ茶を頂き、数々の作品を見ながら時間も忘れてすっかり和んでしまった。
 通称「もくれん寺」と呼ばれ、境内のもくれんが有名な 44番大宝寺。代々尼寺であるここのご住職はとても気さくで話し好き。「昔はここに生まれた事を恨んだ事もあったけど、お陰様でたくさんの方が来て下さる。面白い。人間は面白いよねぇー」と言って豪快に笑う。宿泊の施設もあるこのお寺は、悩みを持つ女性の駆け込み寺でもあるそうなのだが、なるほど、つい何でも話してしまいたくなるようなお人柄のご住職だ。5名程のお遍路さんグループと一緒になった。朗々とお経を唱える一団に圧倒されとても弘法堂へ近づけず、後ろのほうで口をむにゃむにゃ。すると、振り返った方に見覚えが。昨年4月の上陸大師像お身拭いの時に「前にお寺で会ったよなぁ」と声を掛けて下さった方だった。今回は私が「お身拭いでお会いしましたよね」と声をおかけした。これで会うのは3回目。これもご縁。長く巡っていると、何度も顔を合わせて「お遍路仲間」になるという事も少なくないそうだ。知多四国八十八ヶ所を100回以上も回っている「先達」という位のその方は、なかなかお目にかかれないという錦の納め札を下さった。なかなかお目にかかれない故ご利益がある、と言われる錦札、有難〜く頂いた。

今年は記念の年!

「善の綱」「記念宝印」「一字写経」は、開創200年である今年だけの記念の催し。さっそく私も、今回巡った札所全ての善の綱を握り、記念宝印を頂き、岩屋寺では一字写経にもチャレンジした(決して字が上手くもないし、筆(ペンだけど)で書くのも得意ではないんですが)。私の担当した漢字は「槃」。調べたら「たのしむ、ゆったりする」という意味があった。忙しさに飲み込まれていつもバタバタ、「ゆったり」とはほど遠い毎日。今年はすこし心に余裕を持って「槃」な1年にしたいものである。札所を巡るひと時は、日常からちょっと離れられる貴重なゆったり時間。帰り道、バタバタと毎日過ごしガサガサと心にいろんな物を抱えていた自分が少し軽くなっているのに気付いた。

 

各札所での催し

◆お手引きの善の綱
 大師堂の前に1年間、慶讃記念角塔婆が建つ。堂内のお大師様の御手から「善の綱」で結ばれ角塔婆に垂れているお手引きの善の綱を握りしめる事でお大師様と繋がれる。
◆記念宝印の授与
 通常のご朱印に加えて、各札所オリジナルの記念宝印が捺して頂ける。期間限定のお宝! 100円。
◆一字入魂心経写経奉納
 一人一文字ずつ記入して般若心経を完成させる「一字入魂心経写経」の奉納を各札所で受け付けている。100円。

開創200年慶讃大法要
平成 20年3月8日(土)半田 第 21番 常楽寺
◎法話『知多四国霊場開創物語』
 9時 45 分〜 語り 渋谷隆阿師
◎大般若転読付法要  11時〜
◎記念式典  12時〜
◎ご詠歌各流大会  13時 30分〜
問い合わせは知多四国霊場会事務局まで。
●知多四国霊場会事務局
常滑市奥条5丁目 20番地
第 63番 大善院中                 
0569・35・3430(FAX兼用)
ホームページ
http://www.chita88.jp/

●納経所受印時間
3月〜9月・・・6時〜 18時
10月〜2月・・・7時〜 17時

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