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株式会社 三井酢店 
代表取締役
三井 清司氏
知多郡阿久比町大字卯坂
字下同志鐘1−10
TEL 0569(49)2211(代表)


ウソのない商品をつくる。

醸造半島といわれている知多半島。さまざまな調味料などがつくられている。三井酢店のつくるお酢も、その一つだ。創業は1934年(昭和9年)。以来、昔ながらの製法による酢づくりを踏襲している。原料は、お米や酒粕などで添加物などは一切使わない「本物のお酢」だ。今までは多くを業務用として販売していたが、最近ではインターネットの通信販売で「純米酢」やオリジナルブレンドの「三ツ井酢」などを販売。全国からの注文を受け付けている。

これからも、伝統を守り続けたい。

三井酢店のつくるお酢は、静置発酵法という伝統の製法だ。三井さんは「この製法は、発酵に約40日かかり、さらに熟成されるのに3ヶ月以上かかります。それだけに大量生産はできませんが、ウソのない本物のお酢がつくれます。私たちは、いままでも、これからも、この製法でお酢をつくり続けるつもりです」と、語ってくれた。大量生産ができないため、小売店やスーパーなどではほとんど手に入らないが、わざわざ買いにくる人もいるほどの逸品である。ちなみに、三井酢店のお酢が欲しい人は、地元の桜屋さんという酒屋においてあるとのこと。もちろん、ホームページの通信販売で手に入れることは可能だ。

三井さんは「先代が言っていた”酢づくりは子育てと同じ“という言葉を肝に銘じています。手はかかりますが、順調に発酵・熟成するお酢を見守ることこそ、いいお酢をつくるためには欠かせないことです」と、まるでわが子を語るような口調で話してくれた。実際に、三井さんは今でも発酵蔵を見守り続け、伝統的な酢づくりを継承している。本物のお酢というのは、こうした人がいるからこそできるのだろう。

調味料ということを基本に、新しい試みも・・・。

いま健康志向ということもあり、調味料以外にも飲むお酢がトレンドになっている。三井さんは、それについて「三井のお酢は、あくまでも調味料ということが基本です。でも、飲むお酢もつくっています。それは、多くの人に本物のお酢を知って欲しいからです」と、語ってくれた。伝統を守りつつ新しい試みにも挑戦する姿勢は、見習うべきだ。三井酢店の飲むお酢は、りんご・ライチ・ブドウなど6種類。30歳・40歳代の主婦を中心に、ジワジワ人気を集め、いまでは日本全国から注文があるという。

ただ単に伝統を守るだけでなく、その技術をバックグラウンドにした物づくりこそ、伝統を時代へ手渡すことにつながるのだろう。

 


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