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-大 野-

かつて歴史の表舞台で活躍した「大野町」
この町は散策するほどにロマンが感じられる。

常滑市最北部の「大野町」は鎌倉時代より海運・軍事の両面で重要視され”湊町“と呼ばれていた。水軍”大野衆“が伊勢湾の海上交通を掌握したり、京の文化人が連歌の会で来訪するなど歴史の表舞台で活躍した時代があり、三英傑にまつわる数々の逸話や”大野船“”大野鍛冶“の名も残されている。

歴史を語れば長くなるが、世界最古の海水浴場、古い寺院や格子のある
”町屋“が点在し、当時の人々の暮らしが身近に感じられる町である。
面影を伝えるもののひとつに「大野祭り」がある。毎年5月3・4日に行われ、三台の山車と一艘の巻藁船「権丸」(ごんまる)が登場し町中が大いに盛り上がる。
では、知多半島の政治・経済・文化の中心だった「大野町」を散策してみよう。

●大野海水浴場
大野海水浴場(県立自然公園)は、世界最古の海水浴場として800年以上の歴史がある。太古の海水浴は万病の治療目的にされたと云われている。浴用に適する硬度の高い水が干潮時に砂浜から湧き出す「湧き水」も知られている。幅約100m、砂浜が綺麗な海水浴場で家族連れの観光客に親しまれてきた。目の前に伊勢湾が広がり、遠くの山々に沈む夕日はとってもロマンチック。


● こんぴら小路、松栄寺
松栄寺に入る小路は「こんぴら小路」と呼ばれており風情がある。格子戸のある家々はかつて商業の町としてさかえ、瀟洒な家が多かった事を物語っている。「松栄寺」は大野漁港に隣接し、海上安全の神「こんぴら様」(金毘羅大権現)を祀る天台宗の寺。軒瓦には「金」の文字が刻まれている。また、観音さま、弘法さまも安置。





● 東龍寺
浄土宗 深草派の寺。貞観6年(874年・平安時代)に草庵が建てられて以来の古刹。桶狭間の戦い、本能寺の変に際し 徳川家康をかくまった寺である。市指定文化財「古過去帳」はじめ寺宝が多数保存されている。毎年夏休みに町内会・観光協会の協力で、鐘楼にスクリーンを張り「アニメ映画と演奏会」が開かれる。


●恩波楼
明治23年創業の老舗旅館。「恩波楼」は大野を舞台にした新美南吉の童話「おじいさんのランプ」の宿として有名で、その時代のランプが展示してある。京都八坂神社の京料理人が考案した「浜薬師膳」は 地元で捕れた新鮮な魚介類や山菜、ごま豆腐などを料理した定番である。料理に添えられた“飾り花“は四季折々の花を使い、お客様への感謝のしるし。ご主人の加藤さんが語る大野町の歴史や地理の話を聞きながら、テラスから世界最古の海水浴場が一望できた。
所 在 地 /常滑市大野町3−3 
T E L /0569-42-2131





● 内宮御祭宮社
11代垂仁天皇の御代に倭姫命(やまとひめのみこと)が天照皇太神を奉じてこの大野に3ヶ月停まりその後伊勢の地に遷りた。そこでこの宮は「元伊勢」と称され、大野城主佐治氏を始め近在の人々の崇敬を受けた。倭姫命は垂仁天皇の皇女であり ヤマトタケルの叔母にあたり、邪馬台国畿内説では倭姫命が卑弥呼とされている。度重なる台風の被害で境内は狭くなったが神明造の本殿は伊勢神宮の古材を使って建てられていて伊勢神宮の遥拝所にもなっている。江戸時代末まで境内において“あやつり人形劇”が盛んで、当時の人形の「かしら」は現存し、市の有形民俗文化財に指定されている。

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