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  子育てや介護支援体制は
  経営理念具体化の一環

 愛知金属工業株式会社は、この春「おおぶ子育てサポート優良事業者」として表彰された。これは従業員が300人までの企業を対象とし、大府市が2007年度から始めたもの。働く人たちが子育てとの両立ができる職場環境の整備を促すための制度で、同社はその表彰第一号となった。
  「少子化、女性の社会進出ということが顕著になって、こういう時代にいかに快適で安定した職場を生み出し維持していくかということは、ずいぶん前から考えてました。例えば、妊娠中でも働きたいという女性には仕事の内容を配慮して、配置換え・負担軽減をする、産休復帰後の相談窓口を置くというようなことは以前から行っていたんですね。それを2年ほど前にきちんとシステム化したということなんです」と矢上社長は話す。
 働く意欲のある社員がハンディを得たら、それに合った配慮をする。なんだか当たり前のように聞こえる話しだが、実際には多くの企業で「かけ声倒れ」というケースが多いのが実状のようだ。愛知金属では1年6ヶ月の育児休業が認められている。乳幼児にとって大切な時期、一般企業より半年長く育児に専念できる。
  「会社の経営理念・基本方針の中に、〈人の和を計り明朗な職場を作り生産性を高める・事業を通して社会に貢献する〉とあるのですが、それを着実に実践して形にしていくことに努めてきたんです。介護についても同様で、高齢者などの家族を持つ社員が安心して働ける職場をということから、ほぼ同時期に社内体制を整備しました。子育て・介護は当人だけの問題じゃない、みんなが努力し対応すべきだというスタンスで、いずれも当社の企業としての発展を願う経営基本方針に従って進めてきたプロジェクトの一環なんです」と矢上社長が続ける。
  愛知金属では、こういった基本姿勢が様々な形になってあらわれている。
  週休二日制の導入は約30年前。この規模の企業としては圧倒的に早かった。健常者と身障者の人の間に、待遇上の差はない。全社員がまったく意識することもないという。
  企業の紹介が後になったが、愛知金属はパワーステアリングやキャブレター・EFI、各種センサーなど、クルマの重要機能部品のパーツを製造している。各種の先進生産設備が導入され優れた製品が国内・海外に送り出されており、とりわけ精密切削の技術や顧客へのVE(Value Engineering)提案能力は業界でも評価が高い。様々に配慮された作業環境が生み出す高品質な労働の成果ともいえるだろう。
  矢上社長に「人生の一冊の本」をあげて頂いた。河合栄治郎の『学生に与う』※。高校生の頃に読んだものだが、若い時には恋愛に仕事に、今も経営について判断する際に影響を受けているという。
  取材の際に同席されたのが、平野政顕専務。矢上社長とは同学年で、40年前に平野氏が入社して以来の仲という。当初からとてもウマが合ったと互いに認める。現在は、社長にとって最も重要な経営上のパートナーでもある。矢上社長を「まず社員のことを考える人、情の深い人」と評する。まさにハートフルなリーダー。月並みな形容詞だが、やはり〈ハートフル〉が一番似合う。 働く意欲のある社員がハンディを得たら、それに合った配慮をする。なんだか当たり前のように聞こえる話しだが、実際には多くの企業で「かけ声倒れ」というケースが多いのが実状のようだ。愛知金属では1年6ヶ月の育児休業が認められている。乳幼児にとって大切な時期、一般企業より半年長く育児に専念できる。
  「会社の経営理念・基本方針の中に、〈人の和を計り明朗な職場を作り生産性を高める・事業を通して社会に貢献する〉とあるのですが、それを着実に実践して形にしていくことに努めてきたんです。介護についても同様で、高齢者などの家族を持つ社員が安心して働ける職場をということから、ほぼ同時期に社内体制を整備しました。子育て・介護は当人だけの問題じゃない、みんなが努力し対応すべきだというスタンスで、いずれも当社の企業としての発展を願う経営基本方針に従って進めてきたプロジェクトの一環なんです」と矢上社長が続ける。
  愛知金属では、こういった基本姿勢が様々な形になってあらわれている。
  週休二日制の導入は約30年前。この規模の企業としては圧倒的に早かった。健常者と身障者の人の間に、待遇上の差はない。全社員がまったく意識することもないという。
  企業の紹介が後になったが、愛知金属はパワーステアリングやキャブレター・EFI、各種センサーなど、クルマの重要機能部品のパーツを製造している。各種の先進生産設備が導入され優れた製品が国内・海外に送り出されており、とりわけ精密切削の技術や顧客へのVE(Value Engineering)提案能力は業界でも評価が高い。様々に配慮された作業環境が生み出す高品質な労働の成果ともいえるだろう。
  矢上社長に「人生の一冊の本」をあげて頂いた。河合栄治郎の『学生に与う』※。高校生の頃に読んだものだが、若い時には恋愛に仕事に、今も経営について判断する際に影響を受けているという。
  取材の際に同席されたのが、平野政顕専務。矢上社長とは同学年で、40年前に平野氏が入社して以来の仲という。当初からとてもウマが合ったと互いに認める。現在は、社長にとって最も重要な経営上のパートナーでもある。矢上社長を「まず社員のことを考える人、情の深い人」と評する。まさにハートフルなリーダー。月並みな形容詞だが、やはり〈ハートフル〉が一番似合う。







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